公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 様

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  • 国際イベントに携わってきた実績
  • 国旗に関する知見

万博に向けた大きな力に

総務局 総務部 儀典担当部長 石田 和宏 様
総務局 総務部 総務課 係長 福原 安浩 様
※右側:株式会社アテナ フラッグサービス室  丸山 武範(室長)/ 小林 学

取材時期:2024年10月

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 様

2019年1月、国・地方自治体・経済界の協力のもと設立。
国際連合の掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の達成と日本の産業及び文化の発展を目的とし、「2025年日本国際博覧会(略称:大阪・関西万博)」の準備及び開催運営を行っています。

当社は大阪・関西万博における「国旗等の製作及び運営業務」を受託いたしました。現在、フラッグサービス室では万博の開幕に向けて国旗製作等の準備を進めております。そこで、儀典や国旗掲揚に関する業務を統括し、日頃から当社とやり取りをいただいている総務部の石田様 、福原様に現時点の準備状況や万博における国旗の役割についてお話をお伺いしました。

2025年日本国際博覧会協会様の石田様

総務局 総務部 儀典担当部長
石田 和宏 様

 

2025年日本国際博覧会協会様の福原様

総務局 総務部 総務課 係長
福原 安浩 様

―――開催まで半年を切りましたが、現在の準備状況についてお聞かせください

心配されていた各国のパビリオンや企業パビリオンの準備も順調で、今は会場に行くと1週間ごとに風景が変わっていく様子を実感しているところです。
会場の設営だけでなく運営方法についても勿論重要ですが、その点に関しても、現在、各部局が問題点の解消を行っているところで、ここにきてスピードがかなり上がってきた印象です。

―――大阪の街中ではポスターや電車のラッピングなど、万博カラーのものを目にする機会が増えてきましたが、盛り上がりについてはどのように感じていますか?

現時点で東京等ではまだ露出が少ないかもしれませんが、大阪では徐々に注目が高まってきています。1970年の大阪万博の時もそうでしたが、これから開幕まで、また開幕後になるとムードが大きく変わってきて、盛り上がりが増していくと思います。

2025年日本国際博覧会公式キャラクターの「ミャクミャク」
2025年日本国際博覧会協会様のインタビュー風景01

―――万博における国旗の役割についてどのようにお考えですか?

日本では「おもてなし」という言葉が使われますが、国際イベントにおける国旗への認識は他国と比べるとまだ十分ではないように感じます。
しかし、国旗がおざなりになってしまうとすぐに国際問題に繋がる可能性もありますので、国際イベントをやり切る為には国旗はとても重要な要素です。

我々も海外のイベントに行くと日本の国旗が目に入りますが、
同様に海外の方々も自国の国旗がリスペクトされているかを重視すると思いますので、国旗を適切に製作して運営するということは国際イベントにおいては必須条件だと思っています。

国際問題にも繋がりかねない国旗掲揚
多くの国際イベントに携わってきた実績が大きな強み

―――アテナの国旗事業についてはご存じでしたか?

オリンピックのプロトコールを担当していた際に、アテナの皆様が国旗の準備で汗をかかれている姿を見ておりましたので良く存じ上げています。霞が関の国旗関連業務も御社で担当されていると伺っており、様々な場面でイベントに携わってきた経緯から、アテナ様の名前は以前から良く知っておりました。

日本の国旗は基本的に変わることがありませんが、海外の国旗は稀に変更が発生します。その為、最新の国旗データや国旗に関する様々なノウハウを持っているかはとても重要です。
つまり、国旗事業においては、これまでどれだけ多くの国際イベントに携わってきたが重要なポイントとなります。様々なイベントを継続して担当することで最新の国旗データも集まってきますし、これは特にアテナ様の大きな強みだと思います。

 

(アテナ:丸山)
アテナの実績や取り組みを協会の皆様にお伝えし、ご理解をいただいたことで、総合的な評価をいただけていると感じています。
また、2005年に愛知県で開催された「愛・地球博」において、アテナが国旗製作を担当したという実績も当社に対する信頼をいただける大きな一因となっていると考えております。愛知で培った知見を生かしながら、大阪・関西万博の今後の運営にもご協力させていただければと思います。

国旗に関する知見やアドバイスが運用面でも大きな力に

―――開幕後の運営部分でアテナに期待していることをお聞かせください

国旗の製作はもちろん重要ですが、それをどのように運営するかも非常に重要だと思っています。特に国旗に対して知識の浅い人が誤った運用を行ってしまうと、結果として国際的な儀礼が遵守出来ず失礼な形になります。そのような中で、アテナ様では旗の掲揚時に上下を間違えない為の対策(※)等を行っています。
また、屋外の旗は風雨の影響で摩耗してしまうこともありますが、アテナ様はこれまでの実績に基づいてどれくらいの頻度で交換すべきか等の知見も持っているので、実際に国際イベントを行う上では非常に大きな力になると思います。

国旗に関しては我々儀典チームが統括を行っており、不明点や質問等をアテナ様に相談する機会が多くありますが、様々なアドバイスをいただける為とても助かってます。
また、開幕してからも同様に相談することが多くあると思いますが、開幕後も運営の立場として会場にいてくださるので大変心強いと思っています。

2025年日本国際博覧会協会様のインタビュー風景02
2025年日本国際博覧会公式キャラクターの「ミャクミャク」のぬいぐるみ
株式会社アテナのスイブルフックの写真

※取付け間違いを防止する為の国旗取付金具(スイブルフック)を独自開発しており、
正確な設置作業を担保する仕組みを整えています

(アテナ:丸山)
会期中は、我々が会場内に常駐し、各所に掲げられた旗のチェックやイベント開催時の国旗運営等を担当させていただく予定です。会期中も密にコミュニケーションを取ることで、協会の皆様からのご要望に対しても臨機応変な対応ができると考えています。
開幕後には、現時点では想定していない様々なことも多く発生すると思いますが、全力で対応させていただく所存です。

―――最後に改めて万博に対する想いをお聞かせください

未来の子供たちに向けて

今回の万博には「未来社会の実験場」というコンセプトがございますが、
多くの子供たちが来場すると聞いていますので、体験等を通じて思い出に残してほしいと思っています。 
また、私も含めて日常では多くの国旗を1度に見る機会はあまりありませんが、会場の東西の入口に国旗を掲揚することで、ご来場いただいた方々に様々な国旗を見ていただくことが出来ます。国旗を通じて色々な国に興味を持っていただく機会になれば幸いです。その為にも準備を進めていきたいと思っております。

2025年日本国際博覧会協会様のインタビュー風景03
2025年日本国際博覧会協会様のインタビュー風景04

大阪の街に活気を呼び込む

1970年の万博(日本万国博覧会)や1990年の花の万博(国際花と緑の博覧会)も含めて、日本の中で万博といえば大阪です。これまで世界で開催された10回の万博のうち、日本での開催が3回、そのうち2回が大阪ということで、特に大阪の人たちにとっては万博に対する並々ならぬ期待があると思います。
国際イベントの開催には色々なご意見もあり、苦労する部分もありますが、結果的には万博が日本のプレゼンスを向上させると信じて準備をしております。
最終的にはこの大阪の街に活気を呼び込むというイベントにしたいですし、その為に我々は縁の下で頑張りたいと思います。

2025年日本国際博覧会にて掲揚される「2025年日本国際博覧会旗」
※会場にも掲揚される当社製作の「2025年日本国際博覧会協会旗」

会期中は、約170の公式参加者(国・地域・国際機関)に歓迎の意と敬意を込め、会場の東ゲート・西ゲートをはじめとした会場内の各所に国旗を掲揚いたします。
当社製作の国旗を是非会場でご覧ください。

開催概要
 名称 2025年日本国際博覧会
 開催期間 2025年4月13日(日)~2025年10月13日(月)
184日間
 開催場所 大阪府大阪市夢洲地区
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