VRサポート株式会社 様

  • 与信審査DX化支援サービス
  • 不動産
  • 与信審査業務のシステム化により作業工数を約半分に短縮。ヒューマンエラーを防ぎ品質を安定化。
  • システムと人の役割を再設計。現場にフィットする審査体制を実現。

保証事業部 管理課 鈴木 康雄 様

取材時期:2026年1月

VRサポート株式会社様のロゴマーク

事業用不動産に特化した賃借人保証サービスを提供する家賃保証会社です。国土交通大臣登録の家賃債務保証業者として、貸主・管理会社・仲介会社それぞれのリスクを可能な限り抑えることを重視し、法令遵守と信頼性を前提とした事業運営を行っています。

業務概要

保証対象先となる企業の与信審査において、財務分析を中心とした審査業務のシステム構築をサポート。
審査に必要な顧客情報・審査情報をシステム上で一元管理し、外部システムの取得からスコア算出までを効率化しました。

企業名

VRサポート株式会社 様

導入
サービス

与信審査DX化支援サービス

サービス
詳細

  • 審査業務フローの見直し
  • 入力工程のシステム化(OCR処理)
  • 既存パッケージツール連携
  • 運用定着サポート

課題と解決

手作業による膨大な工数とヒューマンエラーのリスク

高い専門性が求められる「属人的」な判断業務

すべてをシステム化することが難しい業務構造

入力作業はシステムで代替し、判断を伴わない作業を切り出すことで工数削減とエラー抑止を実現

専門性が求められる判断業務は人が担う設計とし、リソースを集中

すべてをデジタル化せず、業務全体を俯瞰して設計できるBPOならではのアプローチで、効率と品質を両立

インタビュー

―――アテナにご依頼いただいている業務内容を教えてください

保証を付けるにあたり、テナント企業の与信審査が必要になりますが、財務分析を中心とした審査業務のシステム構築とサポートをお願いしています。

人間の経験値は重要。だからこそ「手作業」は減らしたかった

―――アテナにご依頼いただく前は、どのような課題がありましたか

保証引受にあたり、月40〜50社ほどの審査を行っていますが、審査専任は1名体制です。
審査では主に保証対象先企業の決算書をはじめとする各種資料を確認・分析していますが、資料確認やデータ入力はすべて手作業でした。
1件あたり、決算書を見て計算し、中身を確認する作業だけでも1時間程度かかっており、その作業だけで審査工数の半分を占めていました。また、手作業故にヒューマンエラーのリスクが避けられない点も課題でした。

―――こうした状況の中で、なぜ業務を効率化・システム化しようと思われたのですか

審査では「勘」や「目利き」といった人間の経験値に基づく部分も非常に重要です。それはAIやシステムでは簡単に代替できないし、数をこなして初めて身につく部分だと思っています。
だからこそ、入力作業など、頭を使わずに手だけを動かす作業は、できるだけ排除したいと考え、システムで代用できるところは可能な限り効率化したいというのが出発点でした。
また、保証サービスは均一の品質で提供することが重要なので、将来的に他の人が担当することになっても対応できるよう、作業部分を標準化したいという思いもありました。
弊社は少人数で事業を展開しており、社内リソースだけですべての業務を完結させることは現実的に難しい状況です。だからこそ、少数精鋭の体制で事業を継続していくためには、質を保ちながら業務を標準化したいという考えのもと、外部リソースの積極的な活用を考えています。

ITありきではない、「システムも含めたBPO」が決め手に

―――業者選定では、どのような点を重視されましたか

まず社内のシステム部門にも相談しましたが、開発コストや期間の面で折り合わず、断念しました。
システムベンダーやSIerという選択肢もありますが、オリジナリティが強い当社の審査フローにおいては、「この仕組みはシステムに乗らないので変えましょう」「ここは端折りましょう」という話になってしまう懸念がありました。
アナログな部分を無理に捨てず、デジタルに変換できる形を柔軟に考えてくれるかどうか、という点を重視していました。

(アテナ:当初はOCRの活用がきっかけだったと聞いています)
はい。まずは社内でOCRをテスト的に使っていました。100%ではないですが、実用に耐える精度だと確認できたので、「これを審査業務に応用できないか」と考えました。
私たちはシステムの専門家ではないので、複雑なシステムを理解すること自体が負担になります。その点、アテナさんはOCRだけでなく、全体の業務を通したご提案をしてくれて、当初想定していた以上に精度の高い、質の高い仕組みが出来上がったという印象です。
また、審査フローの説明からシステム構築に至るまで何度も丁寧に確認していただき、きちんと理解していただけたため、非常に助かりました。

―――kintoneなど既存パッケージツールを活用する点については、どのように感じましたか

出来るだけ、今使っているものを活用したいという思いがありました。
一から開発すると、コストも開発期間も膨らんでしまいます。フルスクラッチ開発だと、正直とんでもない金額になってしまうと思いますが、その点、アテナさんの提案はコスト面でも非常に納得感がありました。

(アテナ:システム開発やBPOサービスなど当社の機能を組み合わせることで御社に合った1番良い形で提供出来たのではないかと思います)
IT一辺倒ではなく、ITも含めた形でBPOとして対応してもらえた点が、非常に親和性が高かったです。出発点はシステム化でしたが、それはあくまで手段であって目的ではありません。
「業務プロセスを改善するためにシステムを作る」という考え方が、決め手になりました。

少人数でも事業を継続できる体制づくりへ

―――導入後、業務にはどのような変化がありましたか

企業の与信審査業務は専門性が高く、人を増やそうと思っても一定のスキルを持った人材の採用や教育は簡単ではありません。
当社は、ミニマムのリソースでの効率的な運営を心掛けており、増員ではなく業務フローを見直すことで生産性改善を図りたいという考えでした。審査工数の中でも手作業部分をシステム化したことで、審査時間はおおよそ半分程度に短縮でき、ヒューマンエラーのリスクも下げられています。

将来を見据え、AIも含めた“バランスの取れた進化”へ

――今後の課題について教えてください

今回は財務分析を中心とした定量的な判断が中心でしたが、保証審査には勘や経験値といった定性的な要素も大きなウエイトを占めます。
AIですべてを解決できるとは思っていませんが、その中の半分でも仕組み化・パッケージ化できれば、業務の標準化はさらに完成に近づくと考えています。定性だけでもだめ、定量だけでもだめ。そのバランスが重要だと思います。

システムありきにしない。中小企業にBPOがフィットする理由

―――最後に、同様の課題を抱える企業へ一言お願いします

業務のシステム化を検討する場合、専用のシステム開発を要件定義から始めなければならず、費用も開発期間も想像しにくいと思います。
その点、今回お願いしたアテナさんは、既存パッケージとの連携で、早く・安く課題を解決してくれました。
これは「業務プロセスを改善する」というミッションを持ったアテナさんならではのアプローチだと感じています。

日本の中小企業の多くは、必ずしも高度で複雑なシステムを必要としているわけではありません。また、システム化を進めても、最終的にはマンパワーで対処すべき部分もあるため、その点においてもBPO事業者は親和性が高いです。
システムベンダーに依頼すると、本来そこまでシステム化する必要のない業務まで一括でシステムに載せようとしてしまうこともありますが、BPOを扱う事業者であれば、「ここはシステムでやらなくてもいい」「ここはアナログ的なアプローチの方が良い」といった判断も含め、いろいろな角度から柔軟に対応してもらえます。
そのため、特に中小企業の場合は「システム化・AI活用=SIerに依頼する」という発想が必ずしも正解ではないと思います。

事業用物件の保証マーケットは開拓余地が大きい一方で、与信を含めた仕組みはまだ発展途上で、完成されたビジネスモデルとは言えません。我々自身も手探りで事業を進めている中で、今後も引き続き力をお借りできればと思います。

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