一般社団法人 電池工業会 様
- 事務局業務から物流、システム構築まで、
社会貢献事業であるボタン電池回収事業をワンストップサポート
環境担当 部長 ボタン電池回収推進センター センター長 澤井 道則 様
取材時期:2017年3月
環境担当 部長 ボタン電池回収推進センター センター長 澤井 道則 様
取材時期:2017年3月
日本の電池メーカーを中心とする業界団体で、電池の規格策定、環境保全、啓発活動等を行なう。 2009年度から水銀の適正処理を目的とした自主取り組み「ボタン電池回収」を推進。水俣条約を背景にした産業界の優良事例として評価されており、全国14,000店近くにのぼる回収協力店をボタン電池回収サイトで公開しています。
―――ボタン電池回収事業の概要を教えて下さい
日本の電池業界はこれまで乾電池の無水銀化や水銀電池の生産中止等の水銀フリー化を進めてきましたが、ボタン電池には性能・品質面の理由から今なおごく微量の水銀が使用されているものがあります。
このため電池工業会は、水俣条約(2013年)に先駆けて、使用済みとなったボタン電池に含まれる水銀の適正処理を行なうため、自主取り組みとして2009年度からボタン電池回収を推進しています。
ボタン電池回収にあたっては、産業廃棄物の広域認定を取得して、回収協力店に回収缶を配布し、そこに貯まった使用済みボタン電池を引き取り、水銀の適正処理を行なっています。現在はボタン電池回収を行なう回収協力店は14,000店近くにのぼり、回収量も5トンを超え、事業開始から8年間で5倍に伸びています。
電気店、メガネ店、補聴器店などに置いてある 「ボタン電池回収缶」
―――アテナにどのような業務を委託していますか
様々な業務を依頼していますが、主に3つの機能を提供いただいています。
アテナさんにはボタン電池回収が円滑に進むよう「協力店」「収集・運搬業者」「リサイクラー」を繋ぐ役割を担っていただいています。
―――委託先の選定時のポイントはなんでしたか
当社への発注を決めていただいた理由を教えてください
提供いただくサービス/コストの面で他社との比較を行いました。私たちにとってゼロからの事業設計でしたので、実現に向けた提案力や柔軟性が高い会社であるかどうかを慎重に検討しました。アテナさんは当時、回収リサイクルの実績がなく私にとって社名も聞いたことがありませんでした。一方で比較を行った他社は回収リサイクルの実績がある会社でした。
きめ細かい提案力と受注に向けた熱意が決め手となりました。アテナさんの提案や会社見学を重ねるごとに、想定以上に範囲の広い業務を任せられる会社であると感じるようになりました。また、営業担当の受注に向けた熱意も後押しに繋がっています。熱意から伝わるレスポンスの早さや推進力というのが、一緒に仕事をしたいと思わせてくれた点です。
―――アテナのサービスを利用いただいていかがですか
ボタン電池回収に関わる作業や関係協力会社との連携を依頼していますが、ワンストップで提供していただいていることを評価しております。やはり、内容ごとに異なる会社に依頼している場合に比べ、手配や調整する手間が短縮され非常に効率的な運用ができていると感じています。回収缶やPOP等告知物の製作、サンプリング調査(回収した電池の種別調査)といった業務までも柔軟に対応してくれています。
また、カスタマイズ力と応答性の高さも特筆ものです。私たちがお願いした業務は、アテナさんが普段行なっている事務局業務より広範囲で、応用動作が必要なものでしたが、自分たちのパターンにとらわれることなく、 当方からの無数のフィードバックに真摯に対応してくれました。想定外の事象に何度も直面しながら、ともに力を合わせて今日の仕組みを作り上げてきた、という思いがあります。
―――どの点に1番満足していただけましたか
以前アテナさんの対応で嬉しかったことがありました。紛失したと思われていた回収缶が発見された時の出来事です。回収缶はボタン電池が入っている産業廃棄物であり、処分方法や処分までの期間が法律で決まっているため、法律違反のリスクと隣り合わせです。
そのため、私どもは回収缶が紛失してしまったり、回収が遅れたりすると、即座の対応を依頼します。そんな中、行方のわからなくなっていた回収缶が別の回収ルートから見つかりました。アテナさんの事務局に連絡したところ担当者が「見つかってよかった!!」と自分の事のように喜んでくれました。その時に、アテナさんはボタン電池回収事業の背景や意味を理解し、当事者意識をもって一緒に仕事をしているパートナーであると感じました。 もちろん初めからこのレベルであったわけではありません。私たちの数々の改善依頼に誠意をもって応えていただき、 成長を続けているのだと思っております。今後はこのサービスレベルを維持向上していくことを期待しております。
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