たった7桁で、DM成果が変わる?― 郵便番号の仕組みと、発送前に見直したい設計の話 ―

普段、住所を書くときに何気なく使っている「郵便番号」。
7桁の数字を記入するだけで手紙やハガキが自然と相手に届く、改めて考えてみるととてもよくできた仕組みです。
しかし、
「郵便番号は誰が決めているのか」
「いつ頃から使われているのか」
「どのように仕組みが作られたのか」
…と聞かれると、意外と答えられない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、郵便番号の基礎的な仕組みや意味を押さえながら、その精度が企業のDM発送や郵送業務にどのような影響を与えているのかを、実務の視点で整理していきます。
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郵便番号に込められた「届けるための設計」
郵便番号を管理・決定しているのは誰か
日本国内の郵便番号を設定・管理しているのは、日本郵便株式会社です。
郵便番号は単に番号を振り分けているだけでなく、以下を支えるための業務インフラ情報として管理されています。
- 郵便物の仕分けエリア設計
- 配達ルートの最適化
- 機械処理を前提とした郵便インフラの整備
そのため、市区町村合併や町名変更、新設ビルや大規模事業所の開設などがあると、郵便番号は随時更新・調整が行われます。
郵便番号の基本構造(現在のしくみ)
現在の郵便番号の7桁は、役割の異なる2つの要素で構成されています。
- 上3桁:集配郵便局の担当エリア(郵便区)
- 下4桁:町域、街区、または特定の事業所
※実際の郵便区分では、地域によって上5桁が集配区を示す場合もありますが、ここでは一般的な町域郵便番号を例に、代表的な構造として整理しています。
この番号を起点として、郵便物は自動仕分け機で区分され、どの郵便局を経由し、どの配達ルートで届けるかが決まります。
正確な郵便番号が記載されていることで、郵便物は迷うことなく、最短ルートで処理される仕組みになっています。

郵便番号は「いつ・どんな背景」で生まれたのか
日本で郵便番号制度が導入されたのは、1968年(昭和43年)です。当時は高度経済成長期にあたり、郵便物の量が急増していました。
人手による仕分けだけでは処理が追いつかず、機械による仕分けを前提とした仕組みが求められていたことが背景にあります。
なお、導入当初は現在のような7桁ではなく、3桁や5桁の郵便番号が使われていました。
この時代の郵便番号は、「上2桁 → 都道府県・広域ブロック、下の桁 → 郵便局単位」という今よりも広い地域での区分を目的としたもので、現在とは番号が持つ意味合いが異なっていました。
なぜ「7桁」に進化したのか
その後、郵便物のさらなる増加や住所の細分化、そして自動仕分け技術の高度化が進む中で、従来の桁数では配達の精度や効率に限界が見えてきます。こうした背景から、1998年(平成10年)に郵便番号は7桁へと移行しました。
この7桁化は、単に番号の桁数を増やしたのではなく、郵便番号が持つ役割そのものを再設計する転換点でもあります。
これにより、郵便業務では次のような変化が実現しました。
これは、単に郵便業務の内部効率が向上しただけでなく、企業の郵送業務にとっても無関係ではありません。
配達スピードの安定、誤配・戻り郵便の削減、そして大量発送時の業務効率やコスト抑制といった形で、郵送業務の品質と効率の両面に影響を与えています。
7桁化は、「正確に・早く・大量に郵便物を届ける」ための進化だと言えるでしょう。
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郵便番号が合っていないと、何が起きるのか
郵便番号の"正確性"が、"配達品質"を左右する
郵便番号が実際の住所と合っていない場合、郵便物は自動仕分けから外れてしまうことがあります。
たとえば、
- 市区町村合併前の古い郵便番号を使用している
- 同じ番地でも町名ごとに異なる郵便番号を混在させている
- 大口事業所専用の郵便番号を反映していない
といったケースです。
このような場合、郵便物は機械で処理できず、手作業での確認や、別の郵便局への転送が必要になることがあります。
結果として、配達が1〜2日程度遅れるケースも珍しくありません。
郵便番号の"精度"が、"DM成果"を左右する
- キャンペーン開始日に合わせたい
- Web広告やメール施策と連動させたい
- 競合より早く案内を届けたい
など、企業のDMは、単に情報を送るだけでなく、「どのタイミングで届くか」を前提に設計されています。
しかしこうした施策の中で、郵便番号の不備による配達遅延が発生すると、以下のような影響が生じてしまいます。
- 想定した日程でDMが届かない
- 反応が分散し、効果測定が難しくなる
- キャンペーン全体の訴求力が弱まる
さらに返戻が発生した場合は、確認・再発送といった追加対応が必要となり、時間的・コスト的な負担も発生。
郵便番号の精度は、DMの到達率だけでなく、反応率や施策の再現性にも影響を与える要素なのです。
コストを抑えながらDM成果を最大化するための設計ポイント
DM施策のコストというと、印刷費や郵便料金などの直接的な費用に目が向きがちです。
しかし実際には、
- 返戻DMの仕分け・管理
- 再発送による追加費用
- 問い合わせや配達トラブルへの対応工数
といった発送後に発生する見えにくいコストが、施策全体の効率を左右するケースも少なくありません。
これらの多くは、発送後ではなく、発送前のデータ設計段階で防ぐことが可能です。
「区分や配達を前提としたデータかどうか」「大量発送に耐えられる設計になっているか」こうした視点がDMの活用においては重要になります。
郵便番号の精度は、実はコスト増や反応率低下を招きやすい、見落とされがちなボトルネックでもあるのです。

DM活用において見直したい「発送前」の視点
DMを継続的に活用している企業ほど、発送工程そのものよりも、その前段階であるデータ設計の精度に注目しています。
コストを最適化しながらDMで成果を出すためには、こうした土台づくりが欠かせません。
ダイレクトメールで成果を出すには、「正確に届く・無駄なコストが発生しない・発送業務に手間がかからない」という前提条件が重要です。
そして、その前提を支えているのが、郵便番号を含めた郵便制度への正しい理解だと言えるでしょう。
見えにくいコストと外部委託という選択肢
「郵便番号のチェックくらいなら社内で対応できる」そう考える企業も少なくありません。
しかし実務の現場では、以下の課題が起こりがちです。
- 住所補正や名寄せが属人化している
- 郵便番号マスタの更新が追いつかない
- 見た目では正しくても、郵便仕様を満たしていない
DM発送において重要なのは、「見た目が正しい住所」ではなく、「郵便業務仕様として通るデータ」です。
専門会社に委託することで、
- 最新マスタに基づく補正・正規化
- 大口事業所・私書箱を考慮した住所設計
- 郵便区分・郵便種別を見据えたデータ整備
- 封入・発送までの一括対応
が可能となり、発送トラブルの削減 → コスト抑制 → DM成果の安定化という好循環が生まれます。
まとめ:郵便番号を知ることが、DM設計の第一歩になる
DMは、デザインやコピーが評価されることの多い施策ですが、成果を左右しているのは、それ以前の「届け方の設計」であることも少なくありません。郵便番号という身近な情報も、企業のDM活用においては、配達・コスト・反応率を支える重要な要素です。
- 郵便番号を含むデータ精度
- 発送仕様を理解した設計
- 専門性を活かした外部委託
これらを組み合わせることで、コストを最適化しながら、DM成果を最大化する設計が実現します。
DM施策の見直しを検討する際は、ぜひ「発送前の設計」にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

「効果のあるDM施策を実施したい」
「今送っているDMを改善したい・コストを抑えたい」
「施策実施にあたっての予算感が知りたい」
などの課題がございましたら是非お気軽にご相談ください。
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